「仕組み」仕事術のレビュー
筆者はとても優秀なプログラマーです。好きだなこういう考え。
- 作者: 泉正人
- 出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン
- 発売日: 2008/03/03
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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本書は、いわゆるLifeHacks系の内容です。あらゆることを仕組み化していけば上手くいくということが、全体を通して説かれています。
「なるほど〜!」と思う仕組みの例がチラホラあって、とてもおもしろいです。一つ例を挙げますと、
小山昇さんが経営する株式会社武蔵野では、部長以上の役職につくと、年に1回か2回、必ず1週間程度の休暇をとらなくてはいけない決まりがあるそうです。
これが仕組みとして取り入れられることでどうなるかというと、部長以上の役職の人間は、自分がいなくても仕事が回る仕組みを作る必要性がある。ということです。
「面倒くさい」は「作業系の面倒くさい」と「考える系の面倒くさい」の2種類あるという考え方も参考になりました。「考える系の面倒くさい」は積極的に取り組んで、「作業系の面倒くさい」はとことん仕組み化して楽しようということですね。
今後、Webサイトのディレクションをしていく上でも、単に良い仕事をするだけでなく、その良い仕事を再現できるように仕組み化していくことの重要性を意識できました。まさにプログラミングです。再利用性を高めるために、しっかりとした設計と評価が必要になります。しっかりとしたフレームワークを作ってしまえば、質の高いものを短時間で作れるようになります。
筆者は優秀なプログラマーだと、冒頭で書きましたが、コンピュータプログラマーではなく、ワークプログラマーです。仕事のプログラミングをする能力が高い人ということ。
私はプログラミング経験が少なからずあるので、その感覚をワークプログラミングやディレクションに反映させていきたいと思います。