ホームページビルダー11に期待

ITmedia Newsにてホームページビルダー11の記事が載っていました。

新「ホームページ・ビルダー」はポッドキャスティングに対応 -ITmedia News

仕事柄このソフトを扱う機会は多いのですが、ホームページ・ビルダー10ではブログに対応したり、データベースに対応したり、XHTMLに対応したり、パレットスタイルの使い勝手が向上したりといろいろ進化しましたが、今回のバージョンアップではRSS、ポッドキャスティングに対応､スタイルシート機能の強化などが行われるそうです。素直に「がんばってるなぁ」という印象を受けます。

今やCMS全盛の時代なのでシェアが危ぶまれていますが、CMSはHTMLもCSSもそこそこできないと自由に使いこなすには無理があるのでコンピュータに明るくない人にとってはホームページビルダーの存在は必要です。DreamWeaverはお高いソフトなので個人ユーザーが買うのは現実的ではないと思います。私は使わないです。（確かに細かな気遣いがされていて最高のソフトだと思います。値段相応の価値はあるでしょう。）

このまま進化すると、ホームページビルダーは逆の意味で値段相応ではないソフトになるのではないかなと期待を持っています。

ホームページビルダーでしっかりとしたWebページを作るには多少のHTMLとCSSの知識が不可欠だと思っているんですが、ホームページビルダーは初心者に媚びてその部分を隠しすぎているところが嫌でした。ただ、今回は上級者も視野に入れているということでその点が改善されているような感じです。

「上級者を視野に入れている」という点において今回のアップデートではスタイルシート関連機能の強化にすごく価値がありそうな気がします。CSSエディタなんてのが搭載されるようです。今までのバージョンではCSSを手入力しても自動で消されるわ、ブラックボックス過ぎてややこしいわ、対応していないプロパティ多いわで文句のつけどころ満載だったんですが、公式サイトを見てみると「おっ、いい感じになってるじゃん」と思いました。

スタイルシートの強化部分についての説明 -IBM

こうやって初心者でもHTMLやCSSに触れることができる環境が備わるのは、Webの未来にとって明るいことです。私も教えがいがあります。（時間があればホームページビルダーの指南サイトを立ち上げたいな。）

ホームページビルダーの進化によるユーザーのリテラシー向上はWeb全体の質に関わるほど重要なことだと思います。ホームページビルダーは安いし、知名度高いし、よく売れるし。

ホームページビルダーによってWebの質を向上させるのに障害になるのは、ホームページビルダーで作ったサイトが一般的に使いにくく、ダサいことですが、これは私たちインストラクタや個人ユーザーががんばっていくしかないと思います。魅力的なサンプルが増えればホームページビルダーに抱く印象も変わるはずです。

ということで使ってみないとわかりませんが、方向性は良さそうなので、今後は単にソフトが使いやすくなったというだけでなく、受講者に対して質の高いWebをみんなで構築していくように啓蒙していきたいと思います。（旧ホームページビルダーが吐き出す汚いソースじゃなく、進化したホームページビルダーで綺麗な構造化された情報をアップさせる運動。）Webがもっと便利に、もっと社会に浸透するようにがんばります！Webの主役は個人ですから。